【令和元年度第3回霞ヶ浦スタディバスツアー[下水道・水質浄化編]の結果を公開します!】 |
令和元年12月26日(木曜日)
9時から14時30分まで
[集合・解散]
霞ケ浦環境科学センター
[見 学 先]
霞ヶ浦浄化センター(土浦市湖北)
霞ヶ浦湖上体験スクール・ラクスマリーナ(土浦市川口)
石田浜直接浄化施設(土浦市手野)
[参 加 者]
46人(大人:22人,子ども:24人)
霞ヶ浦の生態系サービス(自然の恵み)について,関連する施設を見学することで学び,霞ヶ浦をはじめとする自然環境の大切さに気づき,環境に配慮した行動を考えるための「霞ヶ浦スタディバスツアー」を,霞ヶ浦の恩恵の1つである「水」をきれいにすることをテーマに実施しました。
霞ケ浦環境科学センターに集合して2班に別れてバスに乗りこみ,下水処理施設である霞ヶ浦浄化センターへと向かいました。
霞ヶ浦浄化センターでは,講師の方から,下水処理の仕組み,霞ヶ浦浄化センターの施設の説明等を受け,映像資料を視聴しました。下水が各家庭からどのように霞ヶ浦浄化センターに集まり,処理されているかを学びました。
また,下水の中の菌を処理するためには薬品も使いますが,処理後の水が放流される霞ヶ浦の生き物等の環境にも配慮しながら使用されていて,霞ヶ浦の水環境を守るための工夫や努力を知ることができました。
霞ヶ浦浄化センター施設内の見学では,下水が集まり,沈殿槽や生物反応槽を経て,霞ヶ浦に放流されるところまでの一連の施設を見学しました。施設内はどうしても下水のにおいがありましたが,処理後の水はにおいが無いことに驚きました。
また,下水は24時間365日休むことなく集まってくるため,施設も休みなく稼働させていて,職員もそれに合わせて対応しているとのことで,水をきれいにするためにはたくさんの手間が掛かっていることも学びました。
石田浜直接浄化施設では,施設の概要や水質浄化の仕組み等の説明と,湖水と浄化施設で浄化した水の透視度比較の実験等を行いました。この浄化施設は県が試験的に導入して運用しているもので,凝集剤やマイクロサンドを使用して懸濁物質やりんを短時間に除去する技術を使い,小さな施設で効率の良い水質浄化を行っていることがわかりました。
霞ヶ浦には流域に住む約96万人分の排水が流れ込んでいます。霞ヶ浦の水の恵みを守るためにはたくさんの時間と手間が掛かっていて,そのおかげで霞ヶ浦の水を恵みとして受けることができていることを実感でき,私たち一人ひとりが水を大切にするためにできることを考える一日となりました。
参加者の皆様からは「水は大事で大切に使いたいと思う」「洗剤・シャンプーの量の適正使用を思う」「下水道や霞ヶ浦をきれいにするにはたくさんの工夫がある事が伝わりやすかった」「水の浄化には大変な手間がかかることがわかりました」「環境について考えるいい機会になりました」「家庭でできる事を少しづつ行っていきたいと思います」といった感想をいただきました。
また,「プランクトンをもっと観察したい」「説明が少し聞こえづらかった」といった御意見もいただきました。
当センターでは皆様の御意見・御感想を参考に,これからもより楽しく・学べるイベントを企画して参りますので,ぜひ御参加ください。
参加者の皆様,御協力いただいた関係者の皆様,ありがとうございました。
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☆霞ケ浦環境科学センターホームページ(霞ヶ浦スタディバスツアー)☆
https://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/seikatsukankyo/kasumigauraesc/05_gakushu/study_bus/study_bus.htm